探究型フィールドワークがスタート ~「問い」をもつという学び~
本校では、現在、教育改革の2年目を迎えています。その柱の一つが「探究型フィールドワーク」です。これまで2年次に実施していた海外研修旅行を見直し、1年次から探究的な学びを積み重ねるカリキュラムへと刷新しました。
1年次の「総合的な探究の時間」では、「私たちの地球」(環境)、「共に生きる」(異文化理解)、「明日の社会を考える」(社会)などのテーマについて、自ら問いを立て、調査や体験を通して学びを深めていきます。本校のキャッチフレーズは「たちばなのまんなかには “ I ”がある」です。この「 I 」は、自分自身を表しています。将来どのような道に進みたいのか、大学で何を学びたいのか。その第一歩は、自分自身と向き合い、「何に興味をもち、何を学びたいのか」を知ることから始まります。
そのうえで、2年次にはテーマや訪問する国・地域(下記参照)を自ら選択し、探究型フィールドワークへと学びを発展させていきます。本校が探究学習で特に大切にしているのが、「本物との出会い」です。教室で学ぶだけでは分からないことも、実際に現場へ足を運び、人と出会い、自分の目で見て、自分の耳で聞くことで、新たな気づきが生まれます。その経験が次の「問い」を生み、さらに学びを深めていきます。
そんな探究学習について考えながら、私はふと思いました。そもそも「探究」とは何を目指す学びなのだろうか。立派な論文を書くことでも、優れたプレゼンテーションをすることでもありません。本当に大切なのは、「なぜだろう」「もっと知りたい」という気持ちを持ち続けることではないでしょうか。答えを覚える学びではなく、自分で問いを見つけ、その答えを探し続ける姿勢こそが、これからの時代には求められています。
正解が一つとは限らない社会だからこそ、「何を知っているか」だけではなく、「何を知りたいと思うか」が大切になります。本校の探究学習が、生徒一人ひとりにとって自分だけの問いを見つけ、自らの未来を切り拓く第一歩となることを願っています。
●2026年度のテーマおよび国・地域(年度により変更する可能性があります。)
【テーマ】 【国・地域】
生きるということ SDGs×伝承 インドネシア(バリ)
半永久的な支援に必要な社会の仕組みづくり ベトナム
SDGs×歴史 台湾
震災学習×未来をつくる 宮城(南三陸・石巻・松島・仙台)
SDGs×地域活性 長野(東信)
SDGs×平和学習 長崎(対馬・長崎)
自然の中での人間の在り方を考える 鹿児島(屋久島・種子島)
