自分たちで創る体育祭
本校では毎年6月に体育祭を開催しています。会場は「とどろきアリーナ」です。
昨年の体育祭では、デザイン美術コースを卒業し、現在は映像関係の仕事に就いている卒業生に動画撮影を依頼しました。今年も打ち合わせのため来校していたので、たまたま体育祭の話になりました。その際、彼が話してくれた言葉が印象に残っています。
「僕たちの頃よりも、生徒たちの熱気が伝わってきますね。」
そう感じた理由の一つは、本校が掲げる「自律的な人間の育成」という教育理念にあるのかもしれません。現在の体育祭は、準備から運営まで生徒が中心となって進めています。
もちろん、すべてが順調に進むわけではありません。初年度には進行が予定よりも遅れ、このままでは会場の利用時間内に競技を終えることが難しい状況となりました。そこで、生徒会本部や体育祭委員会、顧問が協議を重ね、競技数を減らすという判断をしたこともありました。しかし、それもまた貴重な経験でした。自分たちで考え、判断し、その結果に責任を持つ。そこにこそ学びがあるのだと思います。
そんな卒業生とのやり取りの中で、私はふと思いました。かつての体育祭は、学校がある程度管理し、その枠組みの中で生徒たちが競い合うものでした。その方が練習も運営もスムーズに進みますし、大きな失敗も少ないでしょう。
しかし、今の時代に求められているのは、正解が用意された道を進むことだけではありません。自ら考え、仲間と協力し、ときには失敗しながらも一つの行事を創り上げる経験ではないでしょうか。
まもなく体育祭本番を迎えます。限られた準備期間の中で、生徒たちは知恵を出し合いながら今日まで準備を進めてきました。当日は競技の結果だけでなく、生徒たち一人ひとりが仲間とともに創り上げる体育祭の姿を楽しみにしています。