2025.10.16
校長より
生成AIの進化から考える
先日、NHKの番組「タモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)」を観ました。テーマは「AIは人間を超えるか」です。番組では、AIがコントのアイデアを考える企画があり、わずか数秒で複数の案を提示して出演者を唖然とさせていました。また、手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』の200話を超える原作をAIが学習し、新たな物語を生み出した事例も紹介されました。さらに、人間のような表情やしぐさで会話をする対話型AIロボット「Ameca(アメカ)」の姿も印象的でした。特に、言語生成AIは何兆個もの言語データを学習し、「次に来る言葉」を予測して応答を作っているとの説明に、改めて生成AIのすごさに驚かされました。
そんな番組を観ながら、私はふと考えました。なぜ、人はAIの研究や開発に挑み続けるのだろうか。番組の最後では、「人工知能の研究とは、知能をつくることを通じて人間の知能の仕組みを明らかにし、“人間とは何か”を探ることにつながる」という言葉が紹介されていました。 AIの進化を通して、人間の知恵や感性、そして生きる意味を改めて見つめ直すきっかけを与えてくれる——そんなことを感じたひとときでした。