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2025.09.09
校長より

防災の日に考えるーー自分の命を守る行動

 9月1日は「防災の日」です。関東大震災や伊勢湾台風といった大災害を教訓に、昭和35年(1960年)に閣議で定められました。目的は、災害への備えや意識を高めることにあります。

 全国の学校や自治体、職場では避難訓練や防災教育が行われています。本校でも8月29日(金)、地震を想定した避難訓練を実施しました。炎天下の中、生徒たちは汗をぬぐいながらも真剣に取り組み、しっかりと避難行動を取っていました。

 そして、そんな様子を見ながら、ふと思ったことがあります。ここ数年、大規模災害の際にアナウンサーが繰り返す「ただちに命を守る行動を取ってください」という言葉。その重みを、私たちは本当に自分のこととして受け止めているでしょうか。台風や豪雨、そして地震や津波は、もはや過去の出来事ではなく、私たちの生活にいつ襲いかかるか分からない現実です。ちなみに、気象庁では平成25年(2013年)から「特別警報」の運用を始め、幅広い災害への備えを強化しています。 今後は南海トラフ地震も予想されています。だからこそ大切なのは、「避難訓練を行うこと」そのものではなく、いざという時に一人ひとりが迷わず命を守る行動を選び取れるかどうか。私自身も改めて心を引き締められました。