2025.07.08
校長より
私たちにできること
「私たちにできること」〜異常気象が問いかける未来〜
6月としては、真夏日の記録が46年ぶりに更新されました。本校でも体育祭の実施に向けて、連日のように熱中症対策に追われる日々が続きましたが、無事に終えることができ一安心しています。
6月26日、気象研究者で構成される「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」が、6月中旬の記録的な高温について、「人為的な地球温暖化がなければ発生しなかった」とする分析を発表しました。WACは、東京大学と京都大学の研究者有志によって2025年5月に設立された新しい研究組織です。
そんな記事を読みながら、ふと考えたことがあります。今年の梅雨はどこにいってしまったのだろうか。そして、日本の四季はこの先どうなってしまうのだろうか。外国でも異常気象が続いています。7月に入りアメリカ・テキサス州・中南部では洪水が発生し、多くの被害者が出ています。また、欧州の一部都市では気温が摂氏46度を超え、記録的な猛暑が人々の健康や日常生活に深刻な影響を与えています。
異常気象は、もはや遠いどこかの出来事ではなく、私たちの暮らしに直結する現実です。この気候の変化に対して「誰かがやってくれる」のではなく、「私たち一人ひとりが何をすべきか」を考え、行動することが求められています。未来を担う子どもたちのために、そしてかけがえのないこの地球のために。今できることから、真剣に取り組んでいきたいと思います。