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2026.02.19
校長より

スクロールの裏側にあるもの

 本校ではこれまで、情報リテラシーや個人情報保護の観点から、SNSを積極的には活用してきませんでした。しかし、今やSNSは社会全体に広く浸透し、学校の広報活動もホームページだけでは十分とは言えない時代になっています。そうした中、若い教員から「本校もSNSを活用して情報を発信していきましょう」という提案があり、このたび入試広報の一環としてLINEやInstagramの運用を始めることにいたしました。

その準備として、私自身もYouTubeやTikTokに触れ、どのように情報が届けられているのかを見てみました。すると、興味のある動画が次々と表示され、気がつけば長い時間見続けてしまうほどでした。情報は、実に巧みに、そして自然に私たちのもとへ流れ込んできます。

そんな体験を通して、私はふと思いました。もし確かな知識や判断力がなければ、子どもたちは流れてくる情報をそのまま受け入れてしまうのではないか、と。SNSには便利で役に立つ情報が数多くある一方で、フェイクニュースや偏った意見も少なくありません。

だからこそ、これからの時代を生きる子どもたちには、「何が正しいのか」「どの情報を信じるべきか」を自ら考え、判断する力がこれまで以上に求められます。

世の中はますます便利になります。しかし、その便利さを真に生かすためには、それを使う側の人間が賢くならなければなりません。スクロールの先にあるものを見抜く力を育てることこそ、これからの教育の大切な使命である——改めて、そう強く感じています。